顕微鏡で観察するための魅力的な微生物たちは、野山や公園の苔、池の水などに数多く生息しています。
これらを効率よく捕獲する「採取ツール」と、捕まえた生物を死なせずに自宅で増やす「培養ツール」の基礎知識とおすすめの選び方をご紹介します。
網やシャーレの選び方とスペック
1. プランクトンネット(メッシュサイズ30μm〜50μm)
水たまりや池の水をすくい上げる際に、余分な水をろ過して微生物だけを高濃度に濃縮するための非常に細かなメッシュの網です。
- 特徴: 一般的な虫取り網と異なり、水だけが抜けてゾウリムシやワムシ、ミジンコなどが効率的に網の底(カップ)に集まるよう設計されています。
- 参考価格: 約 1,900円 〜 4,200円 (※あくまで目安の参考価格です)
2. ホウケイ酸ガラス製シャーレ(ペトリ皿)セット
採取してきた微生物や、購入した培養用の初期種を小分けにして観察・維持するための薄いお皿です。
- 特徴: プラスチック製に比べて傷がつきにくく、そのまま底面から顕微鏡で照らして中身をクリアに観察できます。煮沸消毒して何度でも繰り返し衛生的に使用できます。
- 参考価格(5組セット): 約 1,200円 〜 2,500円 (※あくまで目安の参考価格です)
🎯 自宅での長期培養を成功させる「ハックアイテム」
採取してきた水をそのまま放置すると、数日で水質が悪化して微生物が死滅してしまいます。以下の安価で手に入るツールと資材を揃えることで、数ヶ月以上の安定した維持(ハック)が可能になります。
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極細吸水シリコンスポイト: プレパラート作成時に、狙ったミジンコやクマムシを傷つけずに1匹単位で吸い上げるための非常に先端が細いシリコン製のロングスポイトです。
- 参考価格(3本セット): 約 600円 〜 1,200円 (※あくまで目安の参考価格です)
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培養ベースウォーター(中性ミネラルウォーター): 塩素(カルキ)の入った水道水は微生物にとって猛毒です。塩素を除去した汲み置き水か、市販の中性で硬度が高すぎないミネラルウォーターを必ず培養ベースとして使用します。
[!NOTE] 培養を始める際は、すべてのガラス器具を熱湯または煮沸消毒し、雑菌やアオコなどが予期せず混入して繁殖するのを徹底的に防ぐ(無菌コントロール)ことが、爆発的繁殖を成功させるための秘訣です。